USB(Universal Serial Bus)はデバイス間でデータの転送や電力供給をおこなう

1.バージョン

規格仕様
USB4 Version 2.02022年発表
最大80Gbpsの転送速度対応
従来のUSB4はUSB4 Version 1.0と区別されるようになる
新たに「USB 5Gbps」「USB 10Gbps」「USB 20Gbps」「USB 40Gbps」の名称が登場する
USB42019年発表
USB3.2 Gen1の8倍、USB 3.2 Gen2の4倍である最大40Gbpsの転送速度に対応
コネクタの規格は全てUSB Type-Cに統一された
USB 3.22017年発表
従来のUSB 3.1 Gen1とUSB 3.1 Gen2はそれぞれ、USB 3.2 Gen1とUSB 3.2 Gen2と改名され、新たに転送速度20GbpsのUSB 3.2 Gen2×2が策定される
USB 3.12013年7月に発表
USB 3.1 Gen1とUSB 3.1 Gen2が策定
USB 3.1 Gen1は以前のUSB 3.0と同等の転送速度5Gbpsであるのに対し、USB 3.1 Gen2はその約2倍の10Gbpsまで転送速度が向上している
USB 3.02008年11月に発表
転送速度が5GbpsとUSB 2.0と比べて約10倍に向上し、超高速データ転送ができるインターフェースとして普及が進む

1.1/2.0と区別するため、コネクタのソケット部分は青色
USB 2.02000年4月に発表
USB 1.1の規格仕様にHi-SPEEDモードを追加したことで、USB 1.1と同じコネクタを使いながらも約40倍のデータ転送速度(480Mbps)を実現した
USB 1.11998年9月に発表
USB 1.0の規格仕様が電源管理等の面で改善される
転送速度は最大12Mbps
USB 1.1が登場したのはWindows 98やiMacが登場した年で、これらが標準でUSBに対応したことからUSBは大きく普及した

2.コネクター

規格仕様写真
USB Type-A(2.0)パソコン側のUSBポートによく見られる最も標準的な形状、主にキーボードやマウス、プリンター、外部ハードドライブなどの接続に使われている

スマートフォンなどを充電する際に使用するAC充電器のポートにもあり、一般的ではありますが、最近ではUSB Type-CのものやUSB Type-CとType-Aのどちらも使用できるものが増えている
USB Type-A(3.0)形状はUSB Type-A(2.0)と同じ、USB Type-A(2.0)の約10倍もの速さで転送することが可能

2.0と3.0の違いは、端子内部の色(青色)を確認することで見分けることができる

USB Type-Aコネクターの内部には上下があり、接続する際は端子の向きに注意が必要

コネクター中央に凸凹の縦線が入っている方(プラスチック部品のある方)が下です
USB Type-B(2.0)正方形の2つの角が削られたような形状のコネクター、主にパソコンと接続するプリンターやスキャナー、HDD等のパソコン周辺機器に使われている
USB Type-B(3.0)USB Type-B(2.0)端子の上部に端子が追加されたような形状のコネクター、転送速度を重視するパソコン周辺機器に使われている
Mini USB Type-B正面から見ると少しくびれて見える形状のコネクターで、一部の古いデジタルカメラやドライブレコーダーなどに使われている

Micro USBが普及してからはあまり使用されなくなる
Micro USB Type-B(2.0)Mini USBのサイズを小さくしたような形状、薄く抜けにくい

最近ではUSB Type-Cが使われるようになっている

一方でハンディファンやモバイルバッテリーなどの一部では未だに使われている製品もある
Micro USB Type-B(3.0)Micro USB Type-B(2.0)コネクターを横に延長したような形状、中央部分に窪みがあるのが特徴

ポータブルHDDや外付けDVDドライブなどの接続に使われている
USB Type-Cコネクター形状に表裏がなく、どちらの向きでも接続可能な小型のコネクター
Androidスマートフォンやタブレット、iPad、MacBook、パソコン等の充電、データ転送などに使われる

高速充電することができる「USB PD」に対応した機器が増えている