宇宙とは(村山斉と子ども達)

「Tech Support」の日本版、初会放送から

宇宙の星の数は地球上にある砂粒より多い?人間の目に見える砂粒に限って言うと、宇宙の星の数の方がズット多い
宇宙の星は当方もなく多いのに、夜空が星の光でいっぱいにならないのはなぜ?138億年前に誕生した宇宙は、138億年より前の光は届いていないので見える星の数には限界があり、夜空は明るく成らない
今後、星座の形は変わることがあるか?千年も経つと変わって見えます、近くの星ほど早く動くので変わって見えます
宇宙の空間は真空ですか、それとも何かの物質で満たされているのか?真空ではなくダークマターで満たされている、ダークマターのおかげで星も銀河も生まれてきた
宇宙には空気が無いのに、どうして爆発したり熱が生まれるのですか?地球上のモノが燃えるのと違って、原子核が集まるときに巨大なエネルギーが生まれる
空気や酸素が無くても、星は重さをエネルギーに変えて爆発し熱を発生させている
太陽系が人間の大きさだとすると、銀河の大きさは?地球の2~3倍の大きさ
宇宙の外側は今後観察されるのか?
現時点でどのようなことが分かっているのか?
時間が経てば138億光年よりも前の光が届くようになる、そうすれば遠くの星も見えるようになる
宇宙の大きさは数千億光年よりは大きいと考えられている
宇宙ができる前の空間には何が有ったのか?
膨張できる空間が有ったのでしょうか?
ビッグバンの前には時間も空間も無かっただろうと考えられているが、本当のところは誰も分からない
宇宙の外に空間が有るのではなく、宇宙そのものが膨張しているので、宇宙の外には別の宇宙が有ると考えている
ビッグバンがあったことはどうして分かるのか?ビッグバンの様子は写真に撮ることができている、全天空から138億年前からの光が届いている
球体の真ん中が地球だとすると、球体の全方向から光が届きムラのある写真が撮れる、帯のようになっているのは天の川銀河が光っている結果
最初に生まれた星は?ビッグバンの後、暫くは暗黒の時代
最初に生まれた星(銀河)はまだ見つかっていない、いずれ観測できるでしょう
素粒子物理学の観点から、パラレルワールドは存在しますか?今知られている宇宙は出来すぎていると思われるほどよくできている、沢山出来た中でたまたま今の宇宙が残っている、と考えると
パラレルワールドがあっても良いのではないか
今いる宇宙が次の瞬間に消滅する可能性はありますか?ありません
宇宙が消滅した事例が見当たらないので、消滅すことはあり得ない
いつか分からないが、徐々に別のステータスに移り、消滅することは有るかもしれない
ブラックホールより引力が強い星はありますか?
それがブラックホールに衝突するとどうなりますか?
ブラックホールの容量オーバーはありえますか?
ブラックホールより強い引力の星もブラックホール
小さいブラックホールの方が引力は強い
周りのモノをどんどん引き込んで、大きくなっているので容量オーバーにはならない
地球外生命体を探すのに、水と酸素を基準に探すのですか?原子でできた生物は、おそらく栄養を循環させるには水が必要、色々なものを吸収して活性化させるのは酸素が必要
水と酸素を必要としない生命体もいるかも知れないが、とりあえず水と酸素のある星を探しています
光速で飛べば数百光年先に行けるのでしょうか?光速に近い速さだと時間が遅れます
実験でも確かめられています
宇宙旅行にワープできる可能性はありますか?自分に都合のよいワープは出来ないのではないか、初めから宇宙にワープできるルートがあればワープの可能性があります
宇宙を構成する物質は一定ですか?物質の総量は時々変わります、ガスがぶつかると物質と反物質ができあがり総量が変わります
宇宙誕生の際にはエネルギーが物質になり、物質がまたエネルギーに変わっていた
宇宙は段々と冷えてきて安定してきた、今では物質の総量は一定ではないかと考えている
21世紀の内に人類はどこまで宇宙を解明できますか?宇宙の始まりの星やダークマターの探索が引き続き行われ、色々なことが発見されるでしょう
しかし宇宙のことが全て分かるのは21世紀よりまだまだ先だと思います
宇宙を知ることの魅力はなんですか?宇宙を知ることは自分を知ること
自分たちは宇宙のチリからできています、宇宙を知るということは私たちがどこから来て、どこは行くかを知ることになります