1.フレームワーク
経営を取り巻く環境が大きく変わるなかで、
成長を続けるためにはどのような成長戦略をとれば良いのか。
そのヒントとなる考え方
2.成長戦略
「製品」と「市場」の2軸におき、さらに「既存」と「新規」に分類する
・既存製品×既存市場、「市場浸透戦略」
いままでの市場に、既存の製品やサービスを投入して、
売上高や市場シェアの拡大をめざす戦略
製品の認知を上げたり、購入意欲を高めたりすることが大きな課題
・新規製品×既存市場、「新製品開発戦略」
いままでの市場に、新しい製品やサービスを投入して、
売上を拡大しようとする戦略
既存市場のニーズに対応した製品やサービスを開発すること、
競合と差別化を図ることができる製品やサービスを開発すること、
それができるかどうかが、重要なポイント
・既存製品×新規市場、「新市場開拓戦略」
既存の製品やサービスを新しい市場に投入して、勝負する
市場に競合がいる場合は、商品力、営業力・販売ネットワーク等の
「売る力」が勝負を左右する
既存製品の海外進出・海外展開は、新市場開拓戦略の一例
・新規製品×新規市場、「多角化戦略」
新しい市場に新しい製品やサービスを投入する戦略
ほとんど経験のない市場で新製品を投入するため、
マーケティングのコスト、製品・サービスの開発コストがかかる
リスクがあっても新しい収益源を求める時、
または求めなくてはならない時に、
ハイリスク・ハイリターンの多角化戦略
3.多角化戦略
既存製品×既存市場の「市場浸透戦略」は中々取りにくい
新製品開発
既存の市場にあわせた新製品・新サービスを開発する
新市場開拓
既存の製品にあわせた新しい市場の獲得をめざすか、
新しい市場で、新しい商品・サービスを展開するか
4.多角化戦略の内容
4つのパターン
・水平型多角化
既存技術と関連性の高い新製品を、既存と類似した市場に投入
いままでの技術やノウハウを活かしながら、
いままでの市場と「類似した市場」に新製品・新サービスを投入
いままでの技術・設備・ノウハウを活かすことができ、
相乗効果・シナジー効果も期待できる
・垂直型多角化
既存技術と関連性の低い新製品を、既存と類似した市場に投入
いままでの技術やノウハウとの関連性は低いものの、
いままでと「似た市場」に新製品・新サービスを投入
水平型と比べると、技術・ノウハウの獲得、新設備の導入などの
多角化の負担は大きくなり、リスクは高くなる
・集中型多角化
既存技術と関連性の高い新製品を、異なった市場に投入
いままでの技術やノウハウとの関連性が高い
新製品・新サービスを、異なった市場に投入
成功させるためには、自社の強みを中心軸にして、
同心円状に事業を拡大していく
・集成型多角化
既存の技術や市場とは、全く異なった事業に進出
いままでの技術・ノウハウ・市場とも全く関係ない事業に進出
他の3つとは異なり、
相乗効果・シナジー効果が低く、またリスクも高くなる
多角化のリスクを抑える方法をとる