ソフトウェアの種類

1.フリーウェア(Freeware)

 無料で利用することができるソフトウェア
   利用者が改変したり再配布することは認められていない
     企業から有料ソフトウェアのお試し版として公開されているもの
     個人で開発しインターネット上で公開しているもの

 無料で公開する理由
   1:広告収入
     公開することにより、広告を表示して広告収入を得る
     自動的に広告を表示するモジュール等が利用できる
       利用するには利用手数料が必要

   2:販売促進
     有償ソフトウェアの簡易版を無償で公開することにより、
       有償ソフトウェアの販促を行う
     有償ソフトウェアの機能を制限した簡易版となっている
       全ての機能を使用したい場合はライセンス購入や使用料を支払う

   3:社会貢献
     便利なソフトウェアを無償で公開する
       多くの人に使用してもらいたいという目的
     企業は社会貢献によるイメージアップ

   4:個人スキルアップ
     自身のスキルアップのために開発し、無償公開する
       利用して、様々なフィードバックを得ることが目的
       さらに便利にバージョンアップすることができる

 懸念事項
   1:有料化リスク
     最初は無償だが、有料化される可能性がある
       有料化の可能性が高く、無料での利用できなくなる恐れがある

   2:開発停止
     開発停止になる可能性がある
       個人で開発している場合は、いつ開発停止になるか分からない
       ソースコードが公開されていないので修正することができない

   3:セキュリティ
     セキュリティ対策が万全ではない
       脆弱性が見つかっても、最新版に更新されるケースは少ない
     利用する場合はリスクを伴うことを理解しておく

2.パッケージソフトウェア(Package software)

 完成した商品として有料で販売されている、既製品
   一般事務に使うもの(ワープロ、表計算、データベース等)
   財務処理を行う財務会計ソフト
   売掛金の管理や伝票の発行を行う販売管理ソフト
   顧客データを活用する顧客管理ソフト
   給与計算ソフト 等々

 複数のソフトの機能を統合的に提供する統合ソフトがある

3.パブリック ドメイン ソフトウェア(Public domain software)

 著作権が放棄されたソフトウェア
   自由に使用し、第三者に再配布することが可能
     厳密には、日本では著作権を放棄することができないため
       配布条件等を主張し、著作権が放棄されたと同じ扱いにする

4.シェアウェア(Shareware)

 購入(ユーザー登録)する前に実際に使ってみることができる
   フリーウェアと区別するために用いられる言葉
   お試し期間後、支払う料金は作者に対して支払われ安価である

5.補足

 フリーソフト
   無料で使用・複製・改変・再配布まで可能なソフトウェア
   フリーウェアと紛らわしいので注意が必要
     無意識のうちに混同しているケースが多い

 オープンソースソフトウェア:OSS
   ソースコードが公開されており、自由に入手できる
   ソースコードが自由に手に入るので、その後の扱いも自由なフリーソフト
     取り扱いに制限を設けている場合があるので注意が必要