ビジネス理論(その5)

クレイトン・クリステンセンの破壊的イノベーション

 ヨーゼフ・シュンペーター(経済学者、1883~1950)
   馬車から機関車のような非連続的な経済発展の原動力になるものを、

   イノベーションだと考えた
     古きを破壊し新しきを創造する、創造的破壊を提唱した
      企業家に創造的破壊(イノベーション)を推進する役割を求めた
      経営者に企業の日常業務を管理する役割を求めた

 ピーター・F・ドラッカー(経営学者、1909~2005)
   マネジメントの主要機能にマーケティングとベーションを据えた
   経営者は日常業務の管理のみならず、イノベーションを推進する役割も担う

 クレイトン・クリステンセン(経営学者、1852~ )
   2種類のイノベーション
     ・持続的イノベーション(sustaining innovation)
       持続的な性能向上を目指すイノベーションを指す
     ・破壊的イノベーション(disruptive innovation)
       価格は安いが性能は低い技術によるイノベーションを指す
         disruptiveの訳は「秩序を乱す」、決して「破壊的」ではない

   破壊的イノベーションの本質
     秩序を乱す製品は、主流市場で互角に戦うことができないから、

       非主流市場に投入される
     いったん市場に投入されると持続的イノベーションが急速に進む
     当然、性能は日増しに向上し
       やがて主流市場において十分な製品へと進化する


   イノベーションのジレンマ
     破壊的イノベーションを起こしたくても起こせない現象がジレンマとなる
       破壊的イノベーションを巻き起こしたいが
       間管理職にとっての安全パイは持続的イノベーションとなる