ビジネス理論(その6)

マイケル・ポーターの「3つの基本戦略」

 著書「競争の戦略」での2本柱
   ・戦略の定石・・・企業の経営戦略における定石
     三つの基本戦略
       コストのリーダーシップ戦略
       差別化戦略
       集中戦略
   ・環境分析の手法・・・企業を取り巻く環境を分析する手法の解説

 コストのリーダーシップ戦略
   低コスト体質で業界のトップに立つ
       ※低コストであって、低価格ではないことに注意
     業界一の低コスト体質を実現した企業は
価格競争を挑まれても生き残れる
     低価格戦略に出るのは
ライバルが低価格で戦いを挑んできた時に限られる

 差別化戦略
   製品の差異を際立たせる
     いかにして意味ある差別化を実現するかがポイント
       差別化の焦点は多岐にわたる(例を挙げる)
        ・製品による差別化
        ・チャネルによる差別化
        ・イメージによる差別化
        ・スタッフによる差別化

 集中戦略
   市場全体ではなく、細分化した標的市場に狙いを定めて
   コストのリーダーシップ戦略か差別化戦略、
あるいはその組み合わせ
     市場を共通要因で細分化(セグメンテーション)し
     自社にとって有利な市場を特定(ターゲティング)し
     そこへ顧客のマインドに訴える(ポジショニング)ような製品を
       コストのリーダーシップ戦略か差別化戦略、はたまた組み合わせ

 必要となる資源や組織の在り方
   コストのリーダーシップ戦略の採用
     低コスト体質実現のために長期的かつ継続的な投資が必要になる
       資金を確保できるかどうかが大きな課題ちなる
     コストを徹底して管理する組織体制を構築する

   差別化戦略の採用
     高いテクノロジーと製品開発能力が必要
     強力なマーケティング能力も必要となる
     研究開発とマーケティングを効果的にバランスさせる組織体制が必要

   集中戦略の採用
     特定のセグメントで強みを発揮できることが必要

 利点と欠点
   コストのリーダーシップ戦略の採用
     ライバルによる模倣を警戒する
     新たな技術革新に注意する

   差別化戦略の採用

     模倣に対して警戒する
       模倣される差別化は、差別化の要件を満たしていないと考える
       コストがかさむので、相手企業のコストとの差が大きく開く

基本戦略
必要条件とリスク