GA(Google Analytics)とGSC(Google Search Console)の活用について
1.クリック率(CTR)改善のための分析
クリック率(Click Through Rate)は、
検索結果に表示された回数(GSCの表示回数)に対して、
クリックされた回数(GSCのクリック数)の割合
| GSCデータ (検索前) | GA4データ (サイト訪問後) | 目的 |
|---|---|---|
| 表示回数が多いが、クリック率(CTR)が低いクエリやページ | ランディングページのデータ | 検索結果での魅力度(タイトル・ディスクリプション)の改善 |
改善策
GSCの「クエリ」レポートで、
掲載順位は高いのにCTRが低いキーワードを特定する
キーワードで流入するランディングページの
タイトルやメタディスクリプションを改善し、
検索ユーザーの関心を引きつける内容に変更する
2. 検索意図とコンテンツのミスマッチ解消
ユーザーが求めている情報(検索意図)と、
提供しているコンテンツの内容が一致しているかを確認する
| GSCデータ (検索前) | GA4データ (サイト訪問後) | 目的 |
|---|---|---|
| クリック数が多いクエリ | 直帰率や平均エンゲージメント時間 | コンテンツの質と満足度の改善 |
改善策
GA4の「Google オーガニック検索レポート」で、
特定のランディングページのトラフィックと行動指標を確認する
訪問したにもかかわらず、すぐに離脱している場合は
直帰率が高い、滞在時間が短いクリック
ユーザーの検索意図に沿った内容になっていない可能性が高いので
コンテンツの構成、見出し、情報量をリライトして改善する
3. コンバージョン(CV)につながるキーワードの特定
検索キーワードがビジネスの成果にどれだけ貢献しているかを把握する
| GSCデータ (検索前) | GA4データ (サイト訪問後) | 目的 |
|---|---|---|
| クエリ(検索キーワード) | コンバージョン数とコンバージョン率(CVR) | 効果的なキーワードの発見とSEO戦略への活用 |
改善策
GA4で設定したコンバージョン(conversion)イベントとGSCのクエリを
関連付けて分析
クリック数は少なくてもCVR(Conversion Rate)が高い
「隠れた優良キーワード」を見つけ出し、
そのキーワードを狙ったコンテンツを増強する
クリック数が多いがCVRが低いキーワードについては、
ページのCTA(行動喚起)や導線を改善し、CVRの向上を図る
4. 地域別の検索パフォーマンス把握
特定の国や地域からの流入状況と、その後の行動を分析し、
地域特化のマーケティングに活かしていく
| GSCデータ (検索前) | GA4データ (サイト訪問後) | 目的 |
|---|---|---|
| 国別のクリック数・表示回数 | 国別のユーザー、セッション数、CVR | 地域別マーケティングの最適化 |
改善策
GSCの「国」レポートで、特定の国からの検索流入の多寡を確認する
流入は多いがCVRが低い国がある場合、
その国向けの言語対応や決済方法、コンテンツを見直す