1.BPMN(Business Process Model Notation)

 計画された業務プロセスの手順を
   最初から最後までモデル化するフローチャート手法

   プロセスの完了に要する一連の事業活動や情報フローを視覚的に表す
     ビジネスプロセス管理の鍵となる

2.表記法

 業務を構成する基本的な要素
   長方形で表される「アクティビティ」
     人物やシステムが遂行する作業や活動
   丸で表される「イベント」
     プロセス中に生じる出来事
   ひし形で表される「ゲートウェイ」
     意思決定のタイミング

サンプル

3.利用領域

 個別ビジネスプロセス(業務フロー図として俯瞰的な検討が主目的)
   特定の組織内のビジネスプロセスで
     一般にワークフローあるいはBPMプロセスと呼ばれる

   個別ビジネスプロセスは1つのプール内に含まれることになる
     プロセスのシーケンスフローもプール内で閉じていて、
     プールの境界を越えることがない
   メッセージフローはプール境界を越えることができ、
     別の個別ビジネスプロセスとの相互作用を表す

 抽象プロセス(イレギュラーな業務の流れの検討が主目的)
   個別ビジネスプロセス間の相互作用を表現する
     個別ビジネスプロセスの詳細部分は表示しない

   ビジネスプロセス間のメッセージフローを中心として、
     それらの相互作用を表す
   抽象プロセスをプール内に描き、
     より大きなBPMN図の一部として他とのメッセージのやりとりを描く
   抽象プロセスと個別ビジネスプロセスを1つの図に描き、
     それらの関係を示す

 協業プロセス(他との連携を考慮しプロトタイピングや実装の検討が主目的)
   複数の企業などの相互作用を描く
     メッセージ交換パターンを表すアクティビティのシーケンス

   協業プロセスをプール内に描いて、
     個々の相互作用をプール内の別のレーンに描くこともある
     各レーンが2つの関係者(企業)間の1つのやり取りを示す
   複数の抽象プロセス間のメッセージフローによる相互作用を描き
     協業プロセスを示す
   各プロセスは個別にモデル化することもできるし、
     より大きなBPMN図に描くことで各々の相互作用を示すこともできる
   協業プロセスと関連する個別ビジネスプロセスを一緒に描き、
     両者の関連を描くこともできる