ビジネス理論(その12)

キャプランとノートンのバランススコアカード

 バランススコアカード(Balanced Scorecard)
   当初は、企業の業績を評価するシステムとしてスタートする
     企業の業績評価が短期的な「財務の視点」に偏りがちなのに着目し
     財務の視点に、非財務的な長期的視点として

     顧客の視点、内部プロセスの視点、学習と成長の視点を加えて
     総合的に評価する
       徐々に、組織が持つ戦略を組織全体に浸透させる

       ツールとして利用される
         従来の組織では、経営トップが策定した戦略や目標が
         組織の隅々までには行き渡らないというジレンマがあった


 4つの視点
   ・財務の視点
     企業は高い財務成績を目指す
   ・顧客の視点
     高い財務成績を実現するためには、

     どのような顧客に焦点を合わせるかを考える
   ・内部プロセスの視点
     顧客を満足させるには、どの内部プロセスに焦点を合わせるかを考える
   ・学習と成長の視点
     内部プロセスを充実するには、どのような学習を施すべきかを考える


 個別の活動が、戦略上首尾一貫する
   財務の視点からトップダウンで戦略を実現する具体的行動を策定すると
   ボトムアップで行動に移すと、自然と最上位の戦略に結び付いてくる

 個別の活動について、的確に評価する
   個々の活動について「尺度」と「目標値」を設ける
   実行後のパフォーマンスが的確に評価できる


 戦略的マネージメントシステムの構築
   PDCAの中心にBSCを据え、PDCAの全過程においてBSCを活用する
     企業が策定した戦略をBSCで組織に浸透させ、具体的実行案を計画する
     実行案を実行して、得られた結果を尺度と目標値で評価する
     次の計画にフィードバックする

4つの視点