1.仕様

 TCP/IPで通信する機器を識別するためのアドレス
   ネットワークの世界で特定の機器にデータを届けるにはアドレスが必要

   TCPとは通信プロトコルのひとつ
   送ったデータが相手に届いたか、その都度確認しながら通信するやり方

   IPとはIPアドレスと呼ばれる数字
   通信先の指定及び呼び出しを行いネットワーク通信を行う

 IPアドレスの構成
   前半の「ネットワーク部」・・・扱えるネットワークの数を決める
   後半の「ホスト部」・・・扱えるホスト(コンピュータ)数を決める

2.IPv4とIPv6の違い

 現在はIPv4での通信が確立しているが、アドレスの枯渇問題が解決できない
   約43億種類あるが、増加傾向にあり残り少ない

 インターネットの未来はIPv6への移行が焦点
   対応しているサーバや機器が多くは普及していない

3.アドレスクラス

 以下のクラスに分けられる

0.0.0.0 –
0.255.255.255
デフォルトルートの表示等
クラスA1.0.0.0 –
126.255.255.255
ネットワーク数は7ビット
 126個の割り当て
ホスト数は24ビット
 1678万個の割り当て
先頭8ビット
0000
127.0.0.0 –
127.255.255.255
ループバック
  ホストが自身宛への通信に利用
クラスB128.0.0.0 –
191.254.255.255
ネットワーク数は14ビット
 1万6千個の割り当て
ホスト数は16ビット
 6万5千個の割り当て
先頭8ビット
1000
191.255.0.0 – 191.255.255.255予約
クラスC192.0.0.0 –
223.255.254.255
ネットワーク数は21ビット
 210万個の割り当て
ホスト数は8ビット
 254個の割り当て
先頭8ビット
1100
223.255.255.0 – 223.255.255.255予約
クラスD224.0.0.0 – 239.255.255.255IPマルチキャスト専用
 動画配信等に使用される
先頭8ビット
1110

クラスE
240.0.0.0 –
255.255.255.255
将来の使用のために予約されている先頭8ビット
1111

4.個人の特定

 IPアドレスは「通信する機器を識別するためのアドレス」であれば
   アドレスから個人を特定されるのではないか、と心配になる

 IPアドレスから個人情報を窃取されることはない
   従って個人が特定されることはあり得ない

 だが、プロバイダ側は割り振ったIPアドレスとユーザーとを紐づけることは可能
   プロバイダとの契約時に氏名や住所、電話番号を登録するので
   警察・検察の捜査照会や裁判所の命令等を除いて公開されることは無い