「女ひとり」を巡る

1.地図

 京都 北西部

2.三千院

京都 大原 三千院
恋につかれた女がひとり
三千院:比叡山麓の小さな盆地に位置する
 奈良時代の創建
 最澄が東塔南谷に一堂を建立した
 

聚碧園:客殿の庭園で池泉観賞式庭園
 江戸初期に金森宗和が修築した
 苔むした緑と、丸く刈り込まれたサツキ
 東部は山畔を利用した上下二段式
 南部は円形とひょうたん形の池泉をむすんだ池庭
 

有清園:往生極楽院を眺める池泉回遊式庭園
 一面苔に覆われた庭には杉やヒノキが立ち並び、
 池には滝の水が流れ込む
 春は山桜と石楠花、夏の新緑、秋の紅葉、雪景色
 
結城に塩瀬の素描の帯が
池の水面にゆれていた
結城紬:茨城県結城市を中心の着物
 着物を着慣れた人ほどあこがれる着物
 軽くて柔らかい肌触り
 着れば着るほどに風合いが増す

塩瀬帯:新潟県の五泉地方が有名な産地
 手描き友禅の代表的な染め帯
 表面に横畝ヨコウネが現れた生地

水面:弁天池(有清園南部)
 
京都 大原 三千院
恋につかれた女がひとり

3.高山寺

京都 栂野尾 高山寺
恋につかれた女がひとり
高山寺:京都市右京区栂尾トガノオ
 奈良時代の創建
 1206年(建永元年)明恵上人が
   後鳥羽上皇よりその寺域を賜り再興する
 

三尾サンビ:京都で特に紅葉の美しい場所
 高雄タカオ・・・・神護寺
 槇尾マキオ・・・・西明寺
 栂尾トガノオ・・・高山寺
 
大島つむぎにつづれの帯が
影を落した石だたみ
大島紬:主に奄美大島での伝統工芸の織物
 手で紡いだ絹糸を泥染めし、
 手織りした平織の絹布

つづれの帯:袋名古屋帯に属する
 格調高い芸術品として名高く、
 文様次第で公式な着物に合わせて締める

石だたみ:表参道の石だたみ
 正方形で17枚連なる
 
京都 栂野尾 高山寺
恋につかれた女がひとり
 

4.大覚寺

京都 嵐山 大覚寺
恋につかれた女がひとり
大覚寺:天皇・皇統の方が門跡を務めた門跡寺院
 平安時代、嵯峨天皇の離宮として建立される
 菅原道真が寺院とするよう上申する
 空海を宗祖と仰ぐ真言宗大覚寺派の本山
 

お堂(周辺)
 

大沢池(周辺)
 
塩沢がすりに名古屋帯
耳をすませば滝の音
塩沢紬:新潟県南魚沼周辺で織られている絹織物
 越後上布の伝統技術を絣カスリ糸作りに取り入れた
 蚊絣カガスリ、十字絣ジュウジカスリ、亀甲かすりキッコウカスリ
 細かい絣模様が特色

名古屋帯:名古屋が発祥の地
 袋帯より長さが短く一重太鼓結びにする長さの帯
 軽く締めやすい

名古曽滝跡:百人一首に詠まれている名勝
 『滝の音は 絶えて久しくなりぬれど
  名こそ流れて なほ聞こえけれ』 藤原公任 
 平安時代には既に滝の流れは途絶えていた
   滝の石組は古くから大沢池北辺に配置され、
   御所であった御世にも庭石とされていた
 
京都 嵐山 大覚寺
恋につかれた女がひとり
 

5.唄

 唄 デュークエイセス