ホームページの運用

ホームページ運用に必要な作業内容を9つに分けて詳しく説明する
  ネット販売者を前提にした記述なので、自分で適宜読み替えて欲しい

1.情報の更新

 Webサイトを常に新鮮で有益な状態に維持する
   古い内容を修正する
   新しい情報を追加する

 更新作業には、以下のような内容が含まれる
   商品・サービス情報の更新
     商品の価格変更、在庫状況の更新、新サービスの追加等

   事例紹介・お客様の声の追加
     サービス利用者の成功事例や感想を掲載する

   FAQの更新
     ユーザーからの問い合わせを反映し、最新の質問と回答を掲載する

   画像や動画の差し替え・追加
     写真やロゴ、顔写真など、見た目を新しくし、情報を補足する

 CMS(Contents Management System)の使用
   CMSを使えば、専門知識がなくても簡単にホームページの更新が可能
   CMSを使わないと、HTMLを更新後にアップロードする必要がある

2.新規コンテンツの作成

 新しくページや記事を追加する(ゼロから情報を作り出す作業)が重要
   ブログ記事やコラム
   最新ニュース
   イベント告知ページ 等

 継続的に新規コンテンツを追加することで、
   Googleなど検索エンジンからの評価が高まり、
   より多くの人にサイトを見つけてもらえるようになる

 新規コンテンツ作成の基本的な流れ
   ターゲットを設定する
   キーワード選定を行う
   コンテンツの構成を作成する
   コンテンツを執筆する
   読みやすいようにデザインや画像を整える
   ホームページ上に公開する
   公開後、アクセス数や反応などを分析し、改善する

 サイトの成長と成果を最大化するには、
   質の高いコンテンツを継続的に提供し続ける姿勢が欠かせない

 最新のAIツールを使えば、SEO対策が施された文章を効率よく作成できる
   記事を書く時間がない、何から書けばいいか分からない にぴったり

3.広告の管理

 多くの人に見てもらうために、「広告の出稿」は非常に効果的
   リスティング広告やSNS広告は、短期間で集客を狙う

   SEO対策のように成果が出るまでに時間がかかる施策とは異なり、
   広告は出稿すればすぐにアクセスや反応が期待できる即効性が強い

 費用が発生するため、管理面の強化が必要
   広告プランの立案
     どんな商品・サービスを誰に向けて宣伝するかを明確にする

   広告クリエイティブの作成
     バナー画像やキャッチコピーなど、目を引く広告素材を作成する

   広告の出稿と運用
     Google広告やSNS広告を使って配信する

   効果測定と改善
     広告のクリック率や成約率を確認し、必要に応じて見直す

 広告管理は市場や競合の動向、利用者の反応を踏まえながら
   継続的に分析と改善を重ねる必要がある

   解析ツール(GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソール)の使用
     検索キーワードの確認やクリック数・表示回数のチェックが可能

4.ドメイン・サーバーの管理

 サイトを常にインターネット上で利用可能な状態に保つ
   ホームページ運用の基礎ともいえる存在

 ドメイン管理
   通常、1年ごとに契約更新が必要
   更新を忘れると有効期限が切れ、ホームページが表示されなくなる
   失効すると、第三者に取得されてしまう可能性がある

 サーバー管理
   契約更新が必要
   支払いを忘れるとホームページがアクセス不能になる

   バックアップの実施や、ディスク容量の拡張といった対応も含まれる

5.セキュリティ対策

 ホームページの安全性を高め、
   利用者が安心してサイトを閲覧・利用できるようにする
   怠ると、個人情報の流出やサイト改ざんといったトラブルにつながる

 代表的なセキュリティ対策
   SSL/TLS証明書の導入
     通信を暗号化し、個人情報の盗み見を防止する
       URLが「https」で始まるサイトが対象

   CMSのアップデート
     セキュリティホールを防ぐため、常に最新版を使用する
     アップデートの放置が原因の被害が増えている

   パスワードの強化
     推測されにくいパスワードを使い、管理画面の乗っ取りを防ぐ

   二段階認証の導入
     パスワードに加えて、スマホなどを使って本人確認を強化する

   WAF(Web Application Firewall)の導入
     攻撃からWebサイトを守るセキュリティフィルターの導入

   バックアップの実施
     万が一のときにデータをすぐ復元できるように備えておく

6.お問い合わせ対応

 ユーザーが、「聞いてみたい」「相談したい」時に使うのが
   お問い合わせフォームやメールアドレス

 単に質問に答えるだけではなく
   「早く・丁寧に・的確に」応答することで好印象を与えられる

 基本的な対応
   定期的にフォームやメールをチェックする
     返信が遅れないよう、1日1回以上は確認する

   内容に合わせて丁寧な返信を行う
     質問の意図を正しく汲み取り、わかりやすく答える

   対応履歴を記録・共有する
     担当者が不在でもスムーズに引き継げるよう、社内で情報を共有する

   要望や意見は改善に活かす
     サービス向上のヒントがたくさん含まれている

7.社内からの依頼内容の管理

 情報を載せてほしい、ページを修正してほしいといった依頼に対応する
   対応が曖昧だと、依頼の抜け漏れ、対応ミス等が起きてしまう

 依頼を正確に処理するには
   依頼を受け付け、集約する
     専用の窓口を設け、担当者が一元管理できるようにする

   依頼内容を精査し、優先度を決定する
     目的や緊急度、リソースとの兼ね合いを考慮し、優先順位をつける

   作業を実行する
     優先順位に基づいて、担当者に作業を割り振る

   ページの確認後、公開を行う
     情報を公開する前に、依頼者と内容に間違いがないかを最終確認する

   完了報告を行う
     依頼した内容がホームページに反映したことを依頼者に報告する

8.トラブル発生時の対応

 トラブルへの対応も重要な業務
   予期せぬトラブルは、イメージの低下やユーザー離脱、に直結する

 よくあるトラブルと原因は以下の通り
   ホームページが閲覧できない
     サーバーの障害 、ドメインの有効期限切れ、DNS設定ミス

   サイトのデザインが崩れる
     HTML・CSSの編集ミス、CMSのテーマやプラグインの更新不具合

   サイトの見た目が変わる、身に覚えのないファイルが追加される
     不正アクセスや改ざんの可能性あり

   お問い合わせフォームからのメールが届かない
     メール設定の不具合、サーバー設定の変更

 万が一トラブルが起きた際の対応
   バックアップから復元をする
   原因となったファイルを削除または修正する
   エラーメッセージの確認をする

9.アクセス解析

 サイト利用者の行動や属性を収集・分析し、サイト改善に役立てる取り組み
   ユーザーニーズを的確に把握し、ホームページをより効果的に成長させる

 Googleの解析ツールを用いれば、次のようなデータを取得できる
   ユーザーに関するデータ
     訪問者数
     新規訪問者数とリピーター数
     利用している地域やデバイス

   サイト内での行動に関するデータ
     ページビュー数
     平均セッション時間
     直帰率(1ページだけ見て離れた割合)
     離脱ページ

   サイト流入に関するデータ
     ユーザーがどこからページに訪れたか(検索エンジン、SNS等)
     どのような検索キーワードで訪れたか

 アクセス解析は得られたデータを精査し、改善につなげる
   直帰率が高いページ → 内容や導線を見直す
   よく読まれている人気ページ → 情報を増やして強化
   新しい流入経路(SNSや外部サイト) → 効果を測って拡大
   コンバージョン(問い合わせ・購入)率 → ボタンや導線を改善