GoogleMapが動かなくなった

1.障害発生

 4月になって時間に余裕ができ、久しぶりに「歴史地図」を使うと
   全画面灰色になり地図が表示されない

   該当ページのHTMLソースを表示してみる、問題なく展開されている
     PF12キーでサイトの詳細を確認する、エラーが2件あり
     文言が複雑すぎて、即対応策が浮かばない

2.ネット検索を掛ける

 「Google Mapが動かなくなった」で検索する
   なかなかピッタリの検索結果に当たらず、試行錯誤する

   以下の内容が見つかる
     google.maps.Marker(v3.56)は、
     2024 年 2 月 21 日にサポートが終了しました。
     つきましては、
     新しい google.maps.marker.AdvancedMarkerElement クラスに
     移行することをおすすめします

3.AdvancedMarkerElementで検索

 下記の文章がヒットする
   2024年2月21日をもって、google.maps.Markerは非推奨となります。代わりにgoogle.maps.marker.AdvancedMarkerElementをご利用ください。現時点では、google.maps.Markerが廃止される予定はありませんが、google.maps.Markerよりもgoogle.maps.marker.AdvancedMarkerElementの使用を推奨します。google.maps.Markerは、重大なリグレッションに対するバグフィックスが継続されますが、google.maps.Markerの既存のバグには対処されません。サポートが終了する前に、少なくとも12ヶ月の予告がなされます。その他の詳細については https://developers.google.com/maps/deprecations を、移行ガイドについては https://developers.google.com/maps/documentation/javascript/advanced-markers/migration をご覧ください。

4.料金体系の大幅改定

 さらに検索を続けていると、下記の記事に出会う

 2月5日のGoogle Cloud プレミア パートナーの情報によると
   GMPの料金体系が2025年3月1日より大幅に改定されると発表されていた
     Googleに支払う料金に変化が生じるとともに、
     無料で利用できていたのが有料になったり、
     逆に有料だったのが無料になったりするという

 地図配信サービス「Google Maps Platform(GMP)」とは
   地図表示や施設検索、ルート検索などの機能を実現するための
   SDK(ソフトウェア開発キット)や
   API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)の総称

 大雑把には
   今までは、毎月精算される有料サービスであった
     利用している全てのSKUの合計金額が月に200ドルまでが無料

   今後も、毎月精算される有料サービスに変わりはないが
     月200ドルの無償利用枠が廃止となり、
     SKUごとに無償利用回数が設定される
       無償利用回数はSKUのカテゴリーによって異なる
       高機能の回数は少なく、低機能の回数は多い、となる   

5.APIの使用も変更

 さらに検索を続けていると、下記の記事に出会う

 昨年12月と今年2月のユーザー情報によると
   現行API(Places、Directions、Distance Matrix)の利用を継続する場合、
   新APIへの移行を推奨する

   推奨ということは、対応しないと上手く利用できないと理解する

6.状況判断

 1年以上前に警告が発せられていたので、知らなかったでは済まない
   情報量が多く、内容が細かすぎて直ぐには理解できない
   個人の無料ユーザーが質問しても有効なサポートは受けられないと判断し
     経緯の追跡より、善後策の対応へと切り替える

7.その後の経過報告

 4月7日に気づいた障害を1週間かけて調査した
   最終的には動かなくなったコーディング内容を「Gemini」に問い合わせる
   即座に修正点と対応手順の解答が返ってきた
     まず、これは2010年に非推奨となったAPI仕様だと指摘された
       こういった感じで幾つかやるべきことが示される

   対応策に着手する