1.回避
リスクを生じさせる要因そのものを取り除く
リスク破棄とも呼ばれる
(例)新規事業について、成功した場合に得られるであろうリターンと、
万が一失敗した場合に発生する最大予想損失額を比べて、
とろうとしているリスクにリターンが見合わなければ、
その新規事業を続けることそのものをあきらめる
2.軽減
リスクの発生可能性を下げる、リスクが顕在した際の影響を小さくする
それら両方の対策をとることも含む
(例)地震によるリスクにおいて
リスクを下げる対策は、耐震補強する
リスクの影響を小さくする対策は、別工場の操業レベルを上げる
3.移転
リスクを自組織外へ「移転」する
リスク共有とも呼ばれる
保険への加入、専門家にアウトソースする
(例)自社のサーバルームから、データセンター事業会社に移設する
4.保有
特に対策をとらず、その状態を受け入れる
リスクが受け入れ可能な大きさであると判断された場合
現実的な対策がないためやむを得ず受け入れると判断された場合
(例)償却の進んだ車に破損や盗難保険をかけず、自身の資金で対応する
5.まとめ
とるべき対策の選択肢は、
リスクの発生可能性や影響度の大きさや経営の意思によって変わってくる
発生可能性も影響度もいずれも大きいと判断されたリスク
リスクの大きさを小さくするための努力をするよりも、
むしろ、リスク回避をしたほうが望ましい
発生可能性が小さいものの影響度が大きい場合には、
BCPなどを用いたリスク軽減が望ましい
