IPv6拡張ヘッダ

1.IPv4アドレスとIPv6アドレス

 IPv4アドレス
   インターネットに接続されたデバイスにはIPアドレスが割り当てられる
     接続するたびに、固有のIPアドレスが割り当てられる

IPv4

   IPv4は32ビットで表す
     最大2の32乗(43億)までのIPアドレスが使用可能
     アドレスの数がいずれ足りなくなる

 IPv6アドレス
   1999年にIPの第6版であるIPv6の正式割り当ては開始される
     IPアドレス不足を解消し、接続制限による速度低下を解決する

IPv6

   IPv6は128ビットで表す
     最大2の128乗(約340澗カン:澗は10の36乗)
       (340,282,366,920,938,463,463,374,607,431,768,211,456 )

2.ヘッダのフォーマット

 IPv4ヘッダ
   赤文字のフィールドは、IPv6では削除される

 IPv4ヘッダ


 IPv6ヘッダ
   パケット転送時に必要な制御情報のみを「固定長の基本ヘッダ」に
   パケット転送時に必ずしも必要としない情報は「拡張ヘッダ」に

   IPv6パケットを受信したIPv6対応ルータは、
     パケット転送の際に固定長の基本ヘッダさえ読み取れば転送できる
     余分なヘッダを読み込まずにすみルーティング処理速度が向上する

 IPv6ヘッダ

   ヘッダチェックサムを削除する
     TCPやアプリケーション側でエラーチェックを行っているため
     IPレベルのエラーチェックは不要として削除する

   「フローラベル」を追加する
     通信経路の品質確保、経路の優先選択のために使用する

   「プロトコルフィールド」は「ネクストヘッダ」に名称を変更
     ヘッダタイプや上位層プロトコルを指定する情報

   「ネクストヘッダ」に
     TCP/UDPなどの上位層のプロトコルが指定されている場合は、
     拡張ヘッダがないと判断する

     拡張ヘッダとは
       IPv6ヘッダ以下の付加的な情報がある場合に
       基本ヘッダの後につける