古畑任三郎(ファイナル)

2006.01.03

今、甦る死
鬼切村の名家・堀部家では、15年前に当主・幾三が謎の失踪、そして今、幾三の義弟で現当主の伍平が熊に襲われ死亡する。幾三の次男・音弥(藤原竜也)は、跡を継いだ兄・大吉(千葉哲也)と裏山の売却を巡り衝突してしまう。そんなある日、音弥は、恩師である郷土資料館館長・天馬恭介(石坂浩二)に資料の整理を依頼され、小学生の頃に書いた自由研究ノートを発見する ― テーマは「完全犯罪」。音弥はノートに書かれたトリックを実行して大吉を殺害する。前半:事故死に偽装
①音弥はかつて自分が書いた自由研究を見つける。研究のテーマは『完全犯罪』で、家に持ち帰る。
②『鎧』と『雪』で殺害を計画する。2階にある自室から竹馬で、離れにある大吉の部屋に移動し、警棒で撲殺する。
③遺体を納戸前まで運ぶと手袋をはめる。床に角砂糖を2個縦に積むと、その上につっかえ棒を置く。そして鎧の入った箱を棒で支えさせた。廊下の端からバケツに入った水を垂らすと、傾斜により水が流れて、角砂糖を溶かしてくれる。

・流れた水が甘かった
・床が傾いていた
・鎧を置く場所が無かった
・以上で偽装だと分かる

後半:音也の死の真相
①死後にノートの存在が明らかになる
②祖父の死と裏山の取り壊し時期が同じだと分かる
③小学生の時の担任だと分かる
④ノートの火薬の量の記述が書き換えられていた

以上の点で先生が犯人だと分かる
2006.01.04

フェアな殺人
ホテルの警備員に転職した向島(小林隆)は、フリーライター・郡山繁(今井朋彦)に強請られていた。郡山を殺して自殺しようとする向島の計画を知った腹違いの弟・イチロー(イチロー)は、兄に代わって郡山の殺害を決意。地下駐車場に誘き出した郡山に片方だけ毒薬を仕込んだ2つのカプセルから1つを選ばせると口に含ませ、残りを自分の口に含んだ― 次なる戦いにフェアプレイで挑むべく、イチローは助手席のシートに自分の部屋のマッチを残して立ち去った。
さらにサインボールを地下駐車場で投げて上部にある排水管の方へ放り込む。

夜8時にホテルスタッフが色紙を渡して9時には出来上がったという。
車内にホテルのマッチと駐車券を発見。なんでこんなクシャクシャなんんだろう、と疑問を感じた古畑。椅子を動かした人物がいる。待ち合わせた者がいる、とにらむ。

古畑は車の外にタバコの吸い殻も発見。やはり誰かと待ち合わせしていたのか。遺体のポケットにはライターがあったが燃料が切れていた。マッチも使っていなかった。
なぜマッチを使わないのか。マッチが湿っていたからと古畑。湿り方が片面だったことから加湿器を使っている者とにらむ。
加湿器を貸している部屋は3つ。ひとつはスイートルームのイチローだ。

サインされた色紙はスタッフが用意したものでなかったといスタッフが気付く。隅にイチローの似顔絵スタンプを押したはずだという。古畑は色紙のすり替えトリックを見抜く。

6時にホテルにきて食事をして、売店のイチロー祭りで野球のボールを買っていた。しかしボールは、車の中にはなかった。

お兄さんが車の中でサインをしたものがあったという。被害者の名前も日付も入っていた。
「あり得ない。相手の目の前で兄貴が僕の代わりにサインをするわけない」というイチロー
古畑の持つ野球ボールを奪っていうイチロー。
「あなたが書いた字だとお認めになる。それは犯行現場にいたということだ」と念を押す古畑。
誰もサインボールといってないのにもかかわらずイチローは、ボールを手に握った。
2006.01.05

ラスト・ダンス