1.GPU(Graphics Processing Unit)

 コンピュータにおいて画像処理を専門に担当するハードウェア部品
   動画再生や3DCGのレンダリングなどの定型的かつ大量の演算処理で
   CPUの補助演算装置として機能する

2.ハードウェア部品

 従来より小型で特殊なコアを多数搭載したプロセッサー
   複数のコアが連携して動作し、
   処理タスクは多くのコアに分割され同時に (または並列で) 処理される
     極めて高いパフォーマンスを実現する

Intel GPU

3.使用領域

 膨大な計算を必要とする科学シミュレーションや
   機械学習の分野でもGPUを利用することが増えている

 ディープラーニングでは、システムに学習をさせるときに
   行列演算を含む大量の並列演算が必要なので、
   同じ種類の計算を大量に行うことに特化したGPUが活用されている

 行列演算を得意とするGPUを活用することで、
   トレーニングの期間を短縮できる

 GPUの行列演算の処理速度は、CPUの10倍以上といわれている

4.CPU と GPU の比較

 役割の違いは両者に搭載されたコアの数に表れる
   CPUは2~8個のコアを搭載している
     コアの個数が多いほど性能も高く、
     複数のコアにより命令を同時並行で処理することができる
     計算を1つずつ実行するのが特徴

   GPUは数千個のコアを搭載している
     同時に複数の処理をすることができる
     定型的かつ膨大な計算を効率的にこなすことができる
       グラフィック描写では、
         グラフィックの細部を表現するため多くの計算が必要であり
         微妙な表現の変化を表すために多くの同一処理が必要となる

CPUとGPU

5.Apple M2チップの優位性

 統合された高性能
   Apple M2チップは、CPUとGPUが高度に統合されており、
     データ転送の効率が良いのが特徴
   GPUがスムーズに処理に必要なデータにアクセスできる

 最適化されたアーキテクチャ
   Appleのハードウェアとソフトウェアは自社で設計・開発されているため、
     macOSとM2チップのGPUが高度に最適化されている

 専用のメディアエンジン
   Apple M2チップには、動画のエンコード・デコード処理を専門に行う
     「メディアエンジン」が搭載されている
   特定の動画フォーマットの書き出しが非常に高速に行える

 動画編集のような負荷の高い処理においては、
   専用のGPUや最適化された統合型GPUの方が性能がよくなる