1.利用について

 無線LANの仕組み
   無線LANルーター(親機)のネットワーク配下に複数台の機器が繋がる
     無線LANルーターの電波は直線で100m~250mまで
     無線LANルーターは部屋の外まで電波は届いている

   目の前に居る人だけでなく、表の道路を歩いている人の無線機器にも繋がる
     一度、街中を無線機器の電源を入れて歩いてみれば
       複数の見慣れない無線LANルーターが画面に表示される
     いたってオープンな環境の中でネットワークに繋がる状態になっている

2.利用上の注意点

 家庭内での無線LAN利用について
   セキュリティー対策を確実に行わないと不正に接続される可能性がある

   不正に接続されると
     ・通信内容の盗み見
     ・迷惑メール送信や不正アクセス、違法ダウンロード等の身元詐称
     ・無線LAN環境内のPCに有るデータ窃取


 対応策
   通信の暗号化(必ずメインで対応する)
     アクセスポイント(親機)と子機とで送受信されるデータを暗号化する
     暗号化方式は「WPA2-PSK(AES)」を設定する

   MACアドレスフィルタリング(補助的に対応する)
     アクセスポイントにアクセスを許可する子機のMACアドレスを登録する
       登録した機器以外からの接続はできなくなる

   ESS-IDを隠す(補助的に対応する)
     ステルス機能を有効にしてESS-IDを隠してしまう
       無線LANの存在を容易に見つけられないようにする

   ファイル共有機能は使わない
     LAN内の全員からアクセス可能になるので、絶対に使わない
       一度、第三者のPCから自分のPCを確認する

3.補足

 詳細な解説
   暗号化方式
     WEP(無線LAN初期の時代に用意されたもの)
       現在では短時間で解読されるので使用不可とされる
     WPA/WPA2(WEPの不備を補う、WPA2はWPAの後継方式)
     TKIP方式は比較的短時間で解読されるので使用不可とされる
     AES方式が現在では最も有効とされる

   親機の暗号化方式を確認する方法
     ・無線LANアクセスポイントの管理画面にアクセスする
       概ね、192.168.n.nで順番に探していくと早めにヒットする
     ・管理画面にIDとパスワードを入力する
       親機の管理者は推測されにくいIDとパスワードを設定する
     ・管理画面で現在の暗号化方式を確認する